
【のだめカンタービレ】のだめちゃんはイマージョンでフランス語を習得していた

最高の漫画、のだめカンタービレ。
フランス語が全く話せないままフランスに留学しましたが、割とすぐにフランス語を習得したのだめちゃんのことを思い出しました。
その時は、のだめの特殊能力だと思い気にも止めていませんでした。
でもあれはイマージョン学習だったな〜、とふと思ったのです。
(突然思い出す不思議。)
読んでいた当時から実は印象に残っていたシーンです。
大好きなアニメ「プリごろ太」のフランス語バージョンを見ることで、フランス語を習得していたと記憶しています。
それ以外にも、この漫画からは、学ぶところや感じることがかなり多いと思います。
今回はのだめカンタービレを振り返って、感じることを書いてみようと思います。
連載時期
- 開始:2001年(平成13年)23号(4月下旬発売)
- 終了:2009年(平成21年)10月号(3月10日発売)
約8年間、講談社『Kiss』で連載されました。
(Kissは通ってなくてほとんど知らないな…)
8年間も連載されていたのですね。
私が初めて読んだのは大学生の時で、友達からコミックスを貸してもらったことがきっかけだったと思います。
その頃は自分がまだ若かったこともあり、のだめちゃんについては、「ピアノがとても上手いけどすっごくだらしがない女の子」みたいな印象を持っていました。
ちなみにのだめカンタービレの世界観を壊されたくない為、アニメ、実写ドラマは未視聴です。
好きな漫画の実写版は絶対に見たくない派です。
のだめの魅力
のだめちゃんという、感覚で音楽を楽しむ天才と相反する形で、何でも完璧にこなす千秋先輩という存在が登場します。
最初はのだめの感覚(例えば家が汚すぎる、だらしない等)をあり得ないと感じる千秋も、どんどんのだめの魅力に引き摺り込まれます。
読者として読んでいた自分自身も全く同じような感覚に陥りました。
のだめからは不思議な魅力、包容力を感じてしまいます。
何でも器用にできる千秋だからこそ、のだめの天才肌的な側面が魅力に感じられると思います。
人間はやっぱり自分にないものを求める傾向にあるのでしょう。
千秋にも弱点があったり、のだめから学んで成長するところがあったりして、自分にないところを補い合って2人とも成長していきます。
改めて、すごく素敵な作品だな〜と思います。
ギャグ要素と言って良いのかわからないのですが、読んでいて普通に笑えます。
なんであんなソーセージの原料みたいな奴が留学!?
「輸出」のまちがいじゃないのか?
失礼すぎだろう。千秋。
千秋の「オレ様」な感じが最高に面白いです。
ゴミの中で美しく響くピアノ・ソナタ
これがオレと野田恵との出会いだった
のだめの部屋、本当に衝撃でした。
空き缶が転がっていて、そこから虫がバァーーーーって出てくるんですよ。
最初にこの漫画を読んだ時に、のだめの部屋の汚さに引いてしまい、ちょっと受け入れられなかったです。
HSPだからなのか本当に気持ちが悪くて無理でした。よく掃除しましたよね千秋先輩。。
のだめは耳が良い
連弾することになった千秋がのだめにこう言います。
オレが弾いてみせるからちゃんと楽譜見て聴いてろ!
どうしても楽譜見ながら弾けないなら
自慢の耳で覚えきれ!
(第1巻 Lesson 3)
そんなことができるの?と思っていましたが、今考えると理解できます。
私は視覚優位な情報処理をするタイプですが、のだめちゃんはとにかく耳が良くて聴覚優位な情報処理をするタイプ。
千秋がピアノを弾く→音を聴きながら楽譜を見て、楽譜が分からなければ耳で覚えろ
という流れ、英語音声を聞きながら英語字幕を見る、のと同じですよね。
ちなみに私も少しはピアノが弾けますが、耳で聴いて弾くというのはかなり難しくて、必ず楽譜から入るタイプです。
面白いなと思うのが、私の息子は「耳で聞く方が得意なタイプ」。
息子にもピアノを習わせていますが、家で全く練習していないのに、不思議と合格して次の曲に順調に進んでいきます。
(どういうこと?と思っています。笑)
私は小学生の頃あまり覚えていないですが、練習しないで行くと何週も同じ曲やってた気がします。
のだめの耳が良いことがわかるエピソード
のだめの耳が良いエピソードは最初から至る所に出てきます。
- 1度聴いただけで曲を暗譜できる
- 協奏曲レベルでも楽譜なしで弾ける
- 音感・記憶力が桁外れに良い
のだめは型にはまらない天才肌で、耳で聞いたものを暗譜して弾いたり、感覚的に理解して表現する才能を持っています。
のだめに触れて千秋が優しくなる
好きな展開の1つなので書きます。
千秋はお金持ちの息子なので、お金がない生活を知らないのですが、そんな自分が恵まれていることに気付くエピソードがあります。
のだめに
先輩は貧乏を知らなすぎでス!!
そんな人に本当の音楽やベトベンがわかるのでしょうか!?
と言われたことで考えます。(第3巻Lesson 17)
(自分は学費や生活費の心配なんてしたことがなかった。)
(音楽ができなくなるなんて考えたこともなかった。)
冷たい人間だった千秋が、のだめの影響で少しずつ他人の状況を考えたりして優しくなっていきます。
のだめの学習方法は感覚型学習
感覚方学習法とは、視覚・聴覚・触覚など五感を活用しながら学ぶ方法で、体感・イメージ・音・リズムなどで記憶・理解する学習スタイルです。
- 理屈より「感じて覚える」
- 視覚・聴覚・触覚をフル活用
- 反復や体験による学習が得意
第一巻でのだめがピアノの個人レッスンを受けるシーンでは、作曲しながら踊っていました。
のだめがアニメを見ている時も、何か発しながら動いていたと思います。
五感を全て活用して何かを習得しているのでしょうね。
もしかしてHSPは感覚型学習が得意な人が多いのでしょうか。
私の場合は、考えてみると何かを習得する時に、「視覚」しか使っていない気がしますが。。。実は使っていたりするのでしょうか。
この記事でいう「耳が良い」というのは、「耳から理解する能力が高い」ということで、単純に遠くの音が聞こえるというのとは異なるイメージで書いています。
私自身は、敏感な体質なので、音を聞くことはできるし、複数人が同時に話したことを頑張れば聞くことができると思います。
でも何度か書いていますが、目から見る情報と耳から入る情報であれば、明らかに「目から見る情報」の方が理解しやすいタイプです。
のだめは自分と比較すると、想像できないくらい「耳が良い」人物です。
そんなのだめだからこそ、フランスに留学してすぐに語学を習得しています。
感覚型学習タイプの人にとって、語学の習得はそうでない人よりも得意なのでしょうね。
自分自身も、感覚的な方、ではあると思うのですが…。
でも論理的な思考が嫌いな訳ではないし、家電を買った時には必ず説明書に目を通します。
でもでも自分自身についてよくよく考えてみると、20代前半までは感覚だけで生きてきて、20代半ばで無理やり論理思考を注入したような気もしますね。。
昔と今では考え方が変わっている点が結構あるのですよね。多分。
人間って面白いですね。
では、今日はこの後子どもの懇談があるので終わります。
また明日お会いしましょう!
のだめちゃん読んだことがなかったらぜひ読んでね!
フランス留学は16巻からです。
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